2009.1.15
紺屋中央公園にあるアート『BIG BAN』 by Michael Otto
紺屋２０２３の１階にあるカフェには、ちょっとした坪庭のようなスペースがあります。そこをプロジェクトでは、ひそかに、「紺屋中央公園」と呼んで います。
紺屋２０２３とにとっての庭であると同時に、紺屋というまちにとっての公共の庭になっていけばいいな、という思いからです。プロダクトデザイナーの中庭さんがそう呼び始めたのがきっかけ なのですが、これから徐々に浸透させていければいいなと思います。
そこには現在、２００８年９月〜１２月に、滞在スペースkonya-stayとギャラリースペースkonya-galleryのこけら落としとして 個展を行なった、ベルリンのアーティスト ミハエル・オットーの作品があります。この作品は、ビッグバンという名前の作品で、日本のまち中でよく目にするコーンを使って作られています。日本ではおなじみのこの素材ですが、実はヨーロッパではほとん ど目にすることが無いそうです。そう言われてみると、そんな気もしますね。
ミハエルは、日本は規制が多い国でシステマチックだ、と言っていて、このコーンはその象徴なんだ、と言います。そんな、規制の象徴であるコーンが、六面体に組まれることで、逆に、何か、規制を打ち破り、爆発せんとしているオブジェとして表現されています。
規制が規制を破り、新たな世界を生み出す。
そんな意図が込められた、ビッグバン。
是非、お立ち寄りの際には、紺屋中央公園にあるこの作品を眺めながら、日本の規制から切り離された、ゆっくりとしたお時間をお過ごしください。
書き手 野田
